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極硬調子の竿でないと釣れない魚がいる [外房カットウフグ]

 昨日、大萬丸さんでカットウフグ釣りをやって穂先に関して再認識した事がある。
今回の内容はカットウフグ竿の調子についてである。

続く
 それは、穂先の硬い竿(合わせに対してタイムラグの無い竿)でないと釣れない魚がいるという事。(硬い竿が苦手な人だと硬い竿では釣れない人がいる!になりますよ。笑)

 一般的に外房用カットウフグ専用竿は、大きく分けて2種類ある。9:1調子のものと7:3くらいのもの。目感度でアタリを取る必要性からよりアタリが大きく出る7:3の調子であたりの取りやすさを選ぶか、9:1調子でアタリの取りやすさは犠牲にして掛け調子を選ぶか好みで分かれると思う。私は初心者の頃は色々な竿を使ってみたが今では9:1調子しか使わない。

 私はカットウフグ竿を選ぶ際にまず穂持ちがしっかりした9:1調子で宙で穂先のアタリに対する表現力の良い物を選ぶことが多い。今使っている竿のトラブル時の為に1本予備竿を探していた時に釣り具屋で錘を下げて気に入った穂先を見つけた。
 それががまかつのカットウフグIIである。(この竿は今のグラス穂の竿OFFICIAL 河豚カットウ135が破損した際の購入候補。)この時にダイワが出していたカットウフグ専用竿のフラグシップモデルのメタリアカットウも気になり錘を下げてみた。この時に対応してくれた店員さんには穂先はがまかつのほうが表現力があり好きと言ったのだが、ダイワの誇るメタルトップのアタリの出方がもしかすると手感度で結構出るのでは?という期待でメタリアカットウHH AGS(HHモデルなので一番硬調のもの)を購入したのだった。

 が、いざ実釣してみたところ、合わせどころの変化に対して期待していた手感度ははっきり言って期待外れでなおかつ今まで使っていたグラス穂の竿OFFICIAL 河豚カットウ135より目感度の表現力は劣るという正直扱いにくくガッカリした印象だった。(友人にありゃ高いだけのクソ竿だと愚痴ったぐらい)
 でもそう思うのには理由がある。メーカーのHPには手感度にも優れると書いてあって如何にも手にアタリが伝わるような宣伝文句がされているからである。でも実際にフグ釣りで手感度で分かるようなアタリを待っていては釣れるものも釣れないわけで、私の経験上殆どのアタリは目感度と錘の重さの違和感で取るものである。驚いたことにこの竿は今メインで使っているハードガイドが付いた安いグラス穂先の竿よりどちらの点でも劣っていたのである。まあ無理して使えば使えない事もないが正直一日使いたいとは思えない出来栄えだった。

 ちなみにフグやカワハギで中層を狙う場合の本当によくできた竿とは、穂持ちがスイープな合わせでもしっかりと合わせが利く強さがあり錘を底から切った状態で穂先は当たりをタイムラグなくなく操作できる張りがありながら目感度でも小さな当たりをモタレ等で表現できる絶妙なバランスを持ったものをいうのだ。
 ダイワのメタリアHHは穂先がただ固いだけで表現力に乏しくなおかつそれを補うかのように穂持ちが柔らかいという竿の為、錘を底に着けて鋭い空合わせでふぐを掛ける調子だったのでがっかりしたのだ。もしかしたら手感度の伝達スピードが優れているのかと期待したのだが・・・・。
 
 私はその微妙なあたりに対しての手感度が結構出てくれるのではとメタルトップの性能に期待してしまったのである。
 そして比較的喰いの良い状態ではあまり釣果に差が出ないことからこの竿のメリット(有効な使い方)を見いだせずにいた。

 しかし昨日フグが散り気味の悪条件で使用してみたところ、当たりは小さくしか表現しないクソロッドと思っていたこの竿が活躍したのである。
 硬い穂先によるほんの僅かなタイムラグの差が原因だと思うのだが、でアタリに対しての掛ける率が物凄く高かったのである。はっきり言って驚くほどの釣果の差になって表れたのだ。
 これには私もびっくりした。

 もちろんこれは9:1調子どうしでのほんの僅かな差の話である。

 確かに私が過去に2時間で束近い釣果を出した時に使っていた竿も棒のような極硬調子の竿で釣っており、この竿はアタリが出にくく使いこなすのに四苦八苦していたことを思い出した。
 
 つまり掛けるのを追求するならアタリの表現力を犠牲にせざるを得ないのだあろう。
硬調子の穂先はアタリが小さくなるので、その分あたりを取らない空合わせには向くある意味使い手を選ぶ竿になって玄人受けはしないと思う。

 メタリアカットウHHは空合わせ主体の人にはきっと良い竿かもしれない。
 目感度も私の使っているグラス穂に比べればかなり悪いながらもかなり集中すれば何とか判別できる。ただこんな竿1日通してはとても疲れて使えない。ちょっと気分を変えてみようかなとかそんな時にしか使えないと感じられるのアタリを取ろうとするととても疲れる竿なのだ。
 この値段の竿を選ぶ人はそれなりにカットウフグをやり込んで金属穂に期待した人だから正直に言うとがっかりする度合いも激しかった。
 
 ただ私にとっては使いたくない竿であるのは間違いない。ある意味現状販売されている外房フグ竿の中では究極の空合わせ掛け調子と言えると思う。(”注意”アタリが取りやすいという意味ではない。この硬めの穂先でアタリが取れる人ならばと言う意味。アタリを取るのに物凄く集中しないならないので疲れる竿でもある。)

 ただダイワさんに無理を言うとすれば金属穂なのだからもう少し手感度も出るようにならないものかな?ほとんどフグで手感度でアタリを取ったことはないので必要ないと言えば必要ないのだが。(そもそも相反するものだから無理なんだけどね!笑い)
 金属穂(メタルトップ)というとアタリに対しての手感度にも優れるという印象が強いもので、メタリアカットウを購入した人は恐らくだがアタリに関しての手感度の面ではガッカリしていると思う。
 まあ最初に使っていた棒のような竿よりは多少だが目感度に優れているのでそれだけでもメリットはあるのだがHPでの宣伝文句が悪いよ、底を判別する感度を向上させ根がかりを回避するぐらいにしておかねば。正直メタルトップの柔らかい部分に吸収されて手感度は出ないが代わりに目感度で出るので硬めのロッドとしては完成度が高い優れたロッドではあるのだ。 あとメタリアの穂持ちがカットウ竿にしてはかなり柔らかめなのは金属穂(メタルトップの保護)の為なのかな?
 グラス穂の竿OFFICIAL 河豚カットウ135のほうが穂持ちはガチガチに出来ています。カットウフグ竿は穂持ちがもっともっと硬くないとスイープ的な合わせを好む私には合わない。鋭い合わせをすれば掛かるのだが、魚が少なめの時には魚を警戒させ散らすので連釣しにくく本末転倒。
 総合的に見てグラス穂先の竿より目感度は劣り、フグ竿として大事な穂持ちの硬さがイマイチなメタリアカットウはアタリを取って釣っている人を満足させる出来ではない事は確かである。恐らく開発に関わった人はカットウ釣りで空合わせをしてアタリを取っていないと思われる。そう書かせるほどアタリが取りにくい竿なのである。
 頑張れダイワ。

 最後に
 硬調の竿について書いたわけですが、逆も真なりという言葉通り軟調竿でないと釣りにくい魚(釣れない人)もいる事だろう。

 それでは
 
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