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久しぶりにゆっくり休養 [日記]

 先週まで仕事が終わった後、趣味の和竿作りを行っていた。
この和竿作りは一発勝負の細かい神経を使う作業が多く、結構疲れが蓄積していたようである。

 この週末、天気も悪かった事も幸いし久しぶりになにもしないで休養にあてた。

今朝はすっきり目覚めたところをみるとだいぶ疲れがとれたようである。

 和竿は製造過程でやはり作った人の魂(気持ちや思い)が込められているんだろうなと、自分で実際に作ってみてそんな気持ちになったのも事実である。

 事実作っている間に、たとえ塗りが失敗しても愛着のようなものが既に生まれるのも自作竿ならではなんだと思う。

 今回作成した和竿は、重要な部分(素材選び、切り組や火入れと鯨穂先の接続のチェックと補正、穂先の削りの一部)は師匠がおこなっているので、私が作ったとは言い切れない部分があることは否定できないのも事実だが。

 つまり今回作成した竿は師匠と私の2人分の思いが込められているのである。

 でもいつかは素材選びから切り組、節抜き、火入れも自分で行ってみたいものである。

 もし和竿を作ってみたいと考える人がいるならまず出来るだけ変わり塗りの数本の和竿を入手して少し使い込んでもう少しこんな調子にしたいとか思えるようになってからのほうがお勧めかもしれない。

 変わり塗りは実物が手元にあると参考になる。また数本の和竿を持っていると必ず、込みの入り具合とかに多少の差があり込み削りの参考になる。どうやって糸が巻かれているかなど実物が手元にあると参考にしやすいのである。

 あともう一つの理由は最初は工具や漆や刷毛などなどを揃えなくてはならずそれなりの素材と工具を合わせると竿師が丹精こめて作り上げた竿が買えてしまうほどかかるのである。

 私は一応3本独学で作成してその時に色々な失敗を経験しているので今回はほぼ満足いく物に仕上がった。私が思うにいきなり独学で作ると最初の切り組のまま完成できる人はそう何人もいないんじゃないかな?
私も一番最初に作ったアナゴの竿はワンピースで手元と穂先を継いだだけの単純な構造だったが手元と穂先が微妙にずれてしまい、気に入らないので切り詰めて作り直した経緯がある。その時に切り落とした部分は、同じ失敗を繰り返さない戒めの意味も込め未だに記念に残してある。

 初心者にとっては真っ直ぐ継ぐのは難しいのである。

 今回久しぶりに竿を作るにあたり手持ちのグラス穂先と手持ちの竹で新しく揃えた工具でどんな具合に削れるのか試してから本番に臨んだ。やはりある程度の工具を揃える事はとても大事な事。これで作業がずいぶんやりやすくなるのである。少し値は張るが・・・。(笑い)
 
 つまりよほどの工作好きなら話は違うが、和竿を持っていないので使ってみたい、でも買うより作ったほうが安いのではと思っている人がいるなら私は絶対に買ったほうが安いと思うのである。
 塗りの手間も尋常ではないし。しかもなかなか綺麗に塗れない。(笑い)

 矛盾してしまうが、それでも私にとってはこの竿魚が掛かるとこんな感じになるかなとかイメージを膨らませて作っていく竿作りは楽しいのは事実なのである。

 私はまた何らかの竿作りを始めると思う。

 それではまた


 
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