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久しぶりに夜アナゴ [夜アナゴ釣り]

 2016年5月19日
 千住の入舟さんが夜アナゴの試し釣りをするということで、およそ7年ぶりくらいに夜アナゴ釣りへ行ってきました。
 確か最後に夜アナゴをやったのはリールを使わない手ばねにはまっていた頃。
久しぶりなので無難に(ナイロンの道糸であたりをとるのは非常にレベルが高いので)PEラインをつかったリールタックルの釣鐘錘スタイルでやりました。
 ちなみに釣った数にこだわるなら誘導仕掛けのほうが良いです。(これは後で私のこだわりとして記述してます。)

 しばらくやっていないと腕が著しく落ちるのを実感。最初は2本竿のコントロールをすっかり忘れていて”やばっ!”って感じでした。
 でも少しずつ思い出してあたりを取り合わせも決まって嬉しい一匹目ゲット。釣り時間が短いため修正が追い付かず…笑い。
 結局6本で終了しましたが、楽しいひと時を過ごせました。ちなみにこの日のトップは7本でした。
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 入舟常連で御年81歳のO氏も元気に頑張っておりました。
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 釣りの後はやはりこれが楽しみです。
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 味噌たれのつけ焼きにしてみました。
絶品です。

 ここからは私のアナゴ釣りのこだわりです。

 私は入舟さんで一時期アナゴ釣りにハマっており毎週のように乗っている事がありました。
アナゴの伝統的な仕掛けに釣鐘錘の仕掛けがあります。それと最近の投げ小突きに適した誘導仕掛けと大きく分けると2種類になります。
 実はこの2つのアナゴ釣り仕掛けで、あたりを簡単に出すのは誘導仕掛けのほうで私もこれで好釣果を出しておりました。
 でも今では誘導仕掛けの投げ小突き有効とわかっていても釣鐘錘しか使いません。

 なぜ?って思われるかと思います。

 その頃入舟には名人級の腕を持つ人が多くいたのですがある年まる八さんで行われたアナゴのナイロン手ばね大会に入舟の名人戦上位者が4人くらいで参加したことがありました。

 その大会は、釣り座は抽選で釣り竿も公平を期すために船長が用意したナイロン糸が糸巻きに巻かれた竹製の手ばね竿と仕掛けも支給された1本針の2本竿で釣りをしなければなりません。この釣り竿が40cmくらいの孟宗竹を割って作った棒のようなほとんど曲がる所のない竿。最初見たときはこれでやるの!と正直冗談かと思ったほど。でもそれは昔実際に貸し竿として使われていたものだという。
 つまり道具と仕掛けは同じなので本当の意味で腕(小突きの技術)と運(釣り座)だけの勝負が行われたわけです。
 この時私が興味あったのが入舟一番の釣果をたたき出していた名人がどんな釣果をだすのだろうか?また、まる八の手ばね3名人はどんな釣りを展開するのだろうか?というところでした。この時には釣り情報さんも取材に訪れておりました。
 結果は全員がナイロン糸の手ばねで投げることが出来ないため、船下のテクニック勝負となったのですが、何時もは驚異的な釣果を叩き出していた入舟の某名人も平凡な釣果(ただの人)で終わってしまったのです。普段からナイロン手ばねで驚異的な釣果をたたき出していたまる八3名人の一人がダントツの釣果で優勝。この時に本当に難しいのは船下で釣る釣鐘錘のアナゴ釣りだと悟ってそれ以来誘導式を使うのはやめたのでした。

 上記での話でも分かると思うが実は本当の意味で釣りの腕(テクニック)が必要なのは誘導式ではなくこの昔ながらの釣鐘式なのである。
 なぜ私がこれに気が付いたかというと、実はまる八の大会の後、定宿入舟さんでナイロンの手ばねのアナゴ釣りをワンシーズンちょっとやったことで気が付いたのである。私も始めた当初はアタリがとれずダメダメだったが後半は竿頭に絡むくらいの釣果を出せるようになりついにはナイロン手羽で竿頭も達成したのだった。その頃某名人は既にアナゴは卒業すると言って乗らなくなっていたのだが。でもナイロン糸を使った手羽で得た経験は今でも色々な釣りに役立っているのだ。

 アナゴの誘導仕掛けはPEラインで投げることで威力を発揮します。いわゆる投げ小突きと呼ばれるテクニックです。
 しかしナイロンラインを使った手ばねの釣りでは投げることは出来ません。しかも誘導式よりも釣鐘式のほうが理に適っているのです。伸びのあるナイロンラインでは常に糸にテンションをかけておかねばあたりを逃してしまうのです。これが小突きという誘いを兼ねた操作になるわけです。
 これを伸びのないPEで効率よくやるのはある意味ナイロンラインでやるより難しい竿のコントロールがいるのです。つまりPEラインで釣鐘錘をうまくコントロールし投げ小突きと遜色のない釣果が出せたときには明らかに竿のコントロールは上手くなっているのです。
 この釣鐘錘のアナゴ釣りは聞き合わせの釣りの練習にもってこいの釣りなのです。この聞き釣りのテクニックの向上はすべての釣りに影響してきます。実はカワハギの宙釣りもこのテクニックの応用なのだ。

 逆にゼロテンションを練習したいのなら誘導式が向いています。ただゼロテンションも重要なテクニックだが、これは一つのテクニックに過ぎないのです。ゼロテンションをマスターしたら釣鐘錘のアナゴ釣りに挑戦してみては?チャレンジする価値あるかと思います。本来は釣鐘が昔からの王道だから逆なんだけどね。

 誘導式でも聞く操作をするのですが錘を底から切らずにできるので正直釣鐘式より簡単です。
より高度な聞く操作の練習には錘をほんの少し聞き上げる必要のある船下の釣鐘錘のアナゴ釣りですね。難しいからこそやる価値があるのである。昔の漁師が考えた仕掛けは自分の腕を常に向上させるためのトレーニング的な要素を含んでいるのかもしれない。

 それでは

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