ジャンクPS3 20GBモデルの修理を楽しむ：てつぼの部屋：SSブログ

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ジャンクPS3 20GBモデルの修理を楽しむ　[ゲーム] [編集]

　2017年2月26日の日曜日にソニーのナスネ１TBモデルを買いに行った際に、偶然だがプレイステーション３の初期型（PS3の20G モデル）のジャンク品を見つけた。

　ここで初期型のPS3について
　この初期型のPS3にはHDDドライブの容量の違う20G と60G2種類のモデルが2006年に発売された。
20G と60Gの違いは20Gは無線LAN機能が無くメディアリーダーが付いていない。
　この2006年に発売された2機種のみプレイステーション２（PS2）のソフトが起動出来るので一時はプレミア価格で取引されたほど人気があった。2007年に発売されたモデル以降はPS2の互換機能は無くなっている。

このPS3 20GBモデルのジャンク機はチェック時に起動はしたもののディスクが入らなかったらしい。
この症状はこの機種には残念なトラブル。ディスクから起動できなければPS2のソフトは当然遊べない訳で初期型の一番のメリットが失われてしまう。店のチェックではディスクが入らないと書かれているので読み込みのチェックまではされておらずこの点だけは買ってからのお楽しみなのだ。

　この時は気にはなったのだが目的はナスネだったので購入はせず。日曜日にナスネのセットアップも終わりすべての動作を確認した後、ジャンク好きな私はあのPS3が気になっていた。

　翌月曜日の仕事帰りにまだあるか見に行こうかと思ったが止めて昨日の2月28日の仕事帰りにやっぱり気になって店に寄ってみた。するとまだ売れていなかったのでこれは買うしかないと。（笑い）
　店の人にはレジでジャンク品という確認説明を受けた。（当たり前だがジャンクは動作しないことが前提なので基本返品不可なのだ）

　そして帰宅後内部の埃汚れが酷かったのでエアーダスターでクリーニングを行い早速動作チェックをした。すると店の説明通り起動はするがディスクが入らない。でも私の修理技術者としての経験から少なくともマザーボードや電源は異常無いようである。

　因みにこれと同じPS3を既に持っている私がこのジャンク品に興味を持った理由は以下の２つ。
①初期型のPS3は既にソニーのサービスが終了している（メーカーでの修理が出来ない）ので自宅で使っているPS3がトラブった時用にパーツ取りできれば十分だったのだ。
②修理が好きなので修理を楽しむ目的。修理自体が私にとっては遊び的な感覚。

　そして夕食後もう一度テストをするとなんと北斗無双のソフトがドライブ内にローディングされたのである。そしてインストールも無事出来て20分ほどのゲームも出来排出も問題なかった。これで少なくともドライブのピックアップはPS3のソフトとに関しては問題ない事が判った。
　なんだ何もしないで治った？ということで次のテストはPS2のソフトの読み込みが出来るかどうかである。ドラクエのディスクを挿入口へ入れると無事ローディング出来たかに見えたが読み込みしない。
　しかも今度は排出すらできなくなり（　＾ω＾）・・・。
　流石ジャンクPS3である。一筋縄ではいかないのだ。

　

　仕方ないので、分解することに。
何故ならソニーのサービスは終了しているので、自力で修理するしかないのである。
とりあえず本体を分解しBDドライブが見える状態にした。
BDドライブに繋がっているケーブルをチェックすると電源系のケーブルと信号系フレキシブルケーブルの２つがマザーボードに繋がっていた。
これを取り外してBDドライブのカバーを外し無事ドラクエのディスクを取り出すことが出来たのだった。
　ついでにドライブのどこが悪いのかも調べてみるとメカの嚙み合わせが狂っている様子。
でもメカが意外と複雑でどうやって組み込んだら正解なのかが中々見えてこない。
しかも入口付近のパーツを外し動きをみようとすると、ギアがパラパラと落ちてきてしまう。最初１つだったに次々と４つも落ちてきてかなり焦ったが全部同じギアだったので助かったのだった。

　BDドライブのカバーを外したまま動作を見て各部のホームポジションを確認しようとしたのだがそれだと動作しないのだ。開けてはメカ部品の位置をずらしてテストとカット＆トライで四苦八苦したがようやく正しい位置に組み込めたようである。
　電源を入れて何度か挿入と排出を繰り返してスムーズに動作することを確認。
　
　無事完全動作まで持って行けたのである。

　めでたしめでたし

　それではまた。